書評「お金の教育がすべて。」親になったら子供にお金の教育できますか?

マネフェス2019でいただいたミアン・サミさん著の「お金の教育がすべて。」のレビューを書きます。

この本は子供に対するマネーリテラシー教育の本ですが、私たち20代という子供でも親でもない世代にとっても将来親になるにあたって身につけておくべき3つの素養を示してくれています。


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お金の教養が必要なのは「幸せ」のため

そもそもなぜ私たちはマネーリテラシーを身に着ける必要があるのでしょうか。

それはお金が私たちの「幸せ」に直結するからだと書かれています。

幸せとは「安心」と「自由」が両立した状態のことです。

  • 安心:家族が生活に困らない収入があること
  • 自由:やりたいと思う仕事に制限なく挑戦できること

この記述を受けて私は「自由」についてもう少し広く捉えて、お金によって機会損失を減らすことができると考えています。

例えを挙げると

  • 旅行に行く際により快適で楽しい旅にすることができる
  • 何かを学びたいと思った時にすぐに行動に移すことができる

など様々あります。

もちろんお金でどうしようもないものだってありますが、私たち個人の悩みの大半はお金で解決できてしまうことだと私は思っています。お金を理由に機会損失をしないためにも教養を身に着ける必要があるのです。

私たちに必要な3つの教養

では私たちが幸せを掴む上でどんなお金の教養を身に着ける必要があるかというと次の3つだと書かれています。

  • マインド
  • お金の仕組み
  • お金の歴史

社会でお金がどのように動いているのかを自分で理解することが大切です。

これらを身に着けることで「お金を俯瞰的な目で見る視点」、つまり自分にとって必要な情報を引き出し、判断して行動するための視点を養うことができる。

本には上の3点の詳細が子供に教える視点でわかりやすく書かれています。その中で私が一番したのはお金は自分の時間の切り売りのみであってはならないということです。ここについて私の考えを書いていきます。

お金を生み出す手段は仕事だけではない

皆さんはお金を生み出すためにどんなことをしますか?私は主に3つあります。

  • 仕事、アルバイトをする
  • 株式などの金融商品に投資する
  • 未来の自分に投資する(勉強など)

20歳くらいまではアルバイトをすることが唯一のお金を生み出す手段だと考えていましたが、投資の存在を知ってから上の3つに手段を増やすことができました。

これら3つの手段はそれぞれ性格が異なります。

アルバイト金融投資自己投資
自分の時間使う使わない使う
時給(効率)
リターン×〜◯

まずアルバイト典型的な自分の時間の切り売りです。自分の1時間を1000〜2000円で売ってその対価を得ていると考えられます。

次に金融商品への投資自分ではなくお金に働いてもらうことによって収入を得ます。自分の時間を使わないで収入を得ることができる分効率はとてもいいです。その反面市場の状況によっては損失を出す場合もあります。

最後に自己投資自分の時間を未来の自分に投資することで将来利益を回収する手段です。その時は時間を費やしてもお金になりませんが、将来何倍にもなって回収できる可能性を秘めています。

自分の時間を何に使いますか?

ここで私が言いたいのは自分の時間を何に使いますか?ということです。

本にも何度も書かれているように、自分の時間を切り売りするだけの発想では一生「自由」を掴むことはできません。社会に出る前の私ですらそれはわかります。

自由になるためにはまずお金のことをよく知る必要がある。そんなことを痛感させられる本でした。

どんな世代の方も必ず一読をお勧めします。


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