レイ・ダリオから学ぶクレジット社会の行末とは

世界最大規模のヘッジファンドを創設したレイ・ダリオが経済の仕組みを解説する動画の復習記事その2です。

レイ・ダリオ

今回は「クレジットによる長期の経済変動」について復習します。動画や前回の「クレジットによる短期の経済変動」の記事をまだ見ていない人はこちらからどうぞ。

前回はクレジットが経済を生み出して短期的に変動を与えるという点に注目しました。今回はクレジットとは未来に対する借金で、経済は長期的に借金を積み重ねていくという点に注目していきます。

クレジット=借金

クレジットとは未来の自分に対する借金です。例えばお店でクレジットカードを使うことは1,2ヶ月後の自分に借金をすることで、今手元にないお金を生み出していると言えます。

クレジットカードによる借金

クレジットは経済を押し上げるものの、インフレを避けようとする中央銀行の金利操作によって8〜10年の短期周期で経済は上下動するということを前回の記事で書きました。

金利操作による経済の短期変動

この時に注目したいのは経済変動の頂点や底は周期を重ねるごとに高くなっているということです。なぜなら人は借金返済よりもお金を借りて支出を増やす傾向があるからです。お金を借りて自分の生産性を上げることで収入を上げ、生活水準が上がる上に借金も返済することができます。

結果長期的にクレジットつまり借金は増え続けます。

借金>収入となると経済は崩壊する

ではなぜ借金が増え続けていることに気付かないのでしょう?それは誰もが返済に問題が生じないと思うからです。

お金を借りて支出を増やしても収入や資産がどんどん値上がりするので借金はいつでも返済できます。銀行も返済できると判断するからどんどんお金を貸します。バブルの状態です。

バブル経済

しかし実は借金が増えるスピードは収入よりも速いです。そのためいつかは返済額が収入よりも増えるときが訪れます。

するとどうなるでしょうか?当然皆借金を返済しようと支出を減らします。支出は誰かの収入ですから収入が減ります。収入が減っても借金は残っていますからさらに支出が減ります。…という負の連鎖が起き始めます。

経済の負の連鎖

そして経済はクラッシュします。

クラッシュすると景気回復は難しい

経済がクラッシュすると返済額が収入を上回っているので返済に充てるお金を新たに借りることは当然できません。すると資産を売却し始めるため市場は売却資産で溢れるため価格が暴落します。

資産が暴落するとお金を借りる担保が縮小するので余計にお金を借りられなくなります。こうして経済が冷え切ってしまうのです。近年の最も有名なクラッシュがリーマンショックです。

経済クラッシュ

経済の短期的な変動は中央銀行の金利操作によって起きていましたが、経済がクラッシュした状態では金利が例え0%まで下がっても景気回復にはつながりません。なぜならお金を借りても全額返せないので借り手も借りる気力がなくなっているからです。

気力のなくなる借り手

このようにクレジットの存在が経済を押し上げて、最終的にクラッシュさせるという長期的な経済変動を起こします。このような変動が75〜100年の周期で訪れます。

ではクラッシュした経済を立て直すためにはどうすればいいのでしょうか?これを次回の最終回でまとめたいと思います。

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