【RedHat資格】EX328 Building Resilient Microservices 合格体験記

RedHatのService MeshのSpecialist認定であるEX328 Red Hat Certified Specialist in Building Resilient Microservices examに合格したので、体験記を残します。

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受験前のスキルレベル

受験前の私のスキルレベルはこんな状態でした。

試験前の状態
  • OpenShift関連の認定は取得済(EX180/EX280/EX288)
  • OpenShiftは実務で使っている
  • Javaアプリの知識は持っているが、この試験の題材であるQuarkusはなんとなくしか知らない
  • サービスメッシュは名前だけ知っているがほとんど理解していない
  • Istio/Grafana/Kiali/Prometheusなど名前だけ聞いたことあるけど違いはわからない

試験対策

試験対策まとめ
  • 教材:RedHat Learning Subscription(RHLS)の対応コースであるDO328
  • 期間:1週間(30時間程度)
  • 内容
    • マイクロサービス間通信のトレーシング
    • マイクロサービスの監視
    • マイクロサービストラフィックの制御
    • サービスメッシュによるアプリケーションリリース
    • 耐障害性サービスのテスト・構築
    • サービスメッシュのセキュリテイ

試験対策にRHLSを選んだのは、RedHatの試験は他のベンダー試験と異なり全て実技試験なので、書籍での学習だけでは歯が立たないです。

特にこの試験ではOpenShiftクラスターの上にサービスメッシュを導入しないといけないので、学習のための環境準備がそもそも非常に大変です。

RHLSではすぐに学習を初められるクラウドのラボ環境が提供されるので、スムーズに学習を進めることができるのが非常に魅力で、RedHatの試験には基本的にこれを利用しています。

試験前

リモート受験を選択したのでリモート受験環境を整えなければなりません。リモート受験の準備はこちらでまとめているので今後検討される方は参考にしてください。

試験中

試験は3時間の実技試験です。OpenShiftクラスターが与えられて設問に要件が書かれていて、要件を満たすような環境を構築するという試験になります。

試験中は関連ドキュメント(Istio、envoy)は参照することができるので、細かい部分を覚える必要はありません。ただし、設問もドキュメントも全て英語なので最低限の英語は読める必要があります。

Istioドキュメント

設問はサービスメッシュを組み立てるためのOpenShiftリソースのテンプレートyamlが用意されていて、それをもとに必要な設定を記述していくという試験になります。

受験して大切だなと思ったのは2点です。

名前や作業場所を間違えないこと

OpenShift関連の資格全般ですが、作業場所となるprojectやリソースの名前は設問で指定されているものでなければなりません。

採点は機械による自動採点なのでどんなに振る舞いが正しくても名前が間違っていると0点となってしまうのでくれぐれもお気をつけください。必ず最後に見直しましょう。

各カスタムリソースの役割を理解すること

サービスメッシュの構築にあたって様々なOpenShiftのカスタムリソース(Gateway、VirtualServicesなど)が登場します。

試験では様々なリソースを組み合わせて一つ一つに正しい設定を記述しなくてはいけないため、それぞれのリソースの役割を理解していないと全く手が動かないということになってしまいます。

勉強の段階で自分が作っているカスタムリソースがなんの目的で必要なのかということを常に意識しながら学習を進めてください。

試験後

試験は解き終わったら途中で切り上げることは可能です。私は2時間で解き終わったので早めに切り上げました。

結果は数時間後にメールで届きます。291/300点で無事合格でした。

受験にあたっての感想

最後に本試験を受験するにあたって感じたことは以下のとおりです。

  • OpenShiftに関わる技術者の方でサービスメッシュを知らない人は是非受験すべき
  • 逆に全くOpenShiftを知らないという方は勉強することが多すぎて大変(EX180がオススメです)

基本的にRHLSの学習教材もOpenShiftの基本的な使い方や概念は前提としてなんの解説もなく使われているので、EX288やEX280を取得された方で次目指す認定として受験するのが望ましいでしょう。

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