書評「問題解決プロフェッショナル」コンサル本嫌いの私がコンサル本を読んで感じたこと

タイトルにもある通り私はコンサル本が嫌いです。(コンサル本とは「問題解決の〜」などと銘打っている本のことです。)

なぜならコンサル本を読んで知識だけは持っているけど実践できていない人を何人も見てきたからです。

そんな私がなぜわざわざ読もうと思ったのか。そんな疑問に答えながら今回はコンサル本の感想を書きたいと思います。紹介する本は斎藤嘉則さんの「問題解決プロフェッショナル」です。

なぜコンサル本を読んだのか

なぜコンサル本嫌いの私がわざわざ読むことにしたかというと、目的は下の2点です。

  • 自分の中の思考を体系化するため
  • 自分の中の思考を共通の言語を用いて表現するため

思考の体系化

思考の体系化というと難しいですが、言い方を変えると物事をどのように論理立てて考えているかを言葉で説明できるようにするためです。

問題解決に限らず物事を論理立てて考えるとは、簡単に言えば「なぜそう言えるのか」を考えていくことだと思います。そのため論理的思考とは特別なスキルではなく、私たちが普段当たり前にやっていることなのです。

だから問題解決や論路的思考の勉強のためにコンサル本を読む必要はないと私は思っています。

ではなぜお前は読んでいるんだというと、チームで円滑に作業するためには自分の思考を相手に言葉で説明する必要があることを強く感じたからです。

自分が物事をどんな切り口で考えているのかを言葉で説明するのは非常に大変ですが、本を読むことで確かに似た考え方をしているのかもなと思える箇所があると思います。そしたらどんなふうに考えているかって文章にしてくれていますよね。

自分の思考法を言語化する助けとしてこの本は有用ではないかと感じています。

共通の言語で表現する

共通の言語とは日本語とかいう意味ではなく、同じ表現を使うという意味です。

論理立てて考える道筋は人によって異なることが多いです。そのためチームのメンバーで同じことを考えていたとしても、筋道の立て方や表現のニュアンスの違いが原因で議論をする際に誤解を産む恐れがあるのです。

つまり相手にしっくり来る言い方でないと納得してもらえないんですね。

そんなときに微妙な言い回しなどの言葉のニュアンスを一般的に受け入れられている表現で統一することで自分の考えを相手に受け入れてもらうためにコンサル本を読むこととしました。

書いてあることは当たり前のことばかり

はっきり言ってこう言った本に書いてある問題解決の方法と呼ばれるものは本質的には全て同じでとても当たり前のことが書かれています。

例えば、いわゆるMECEと言われるような言葉があります。場合分けや分類をするときに分け方に漏れがあったり重複がないようにしましょうという意味です。こんなの当たり前ですよね。言われなくとも私たちはわかっています。

でも実践できていないんですね。

この本は頭ではわかっているけどやはり実践できないと悔しい思いをした人に読んで欲しいです。何が悪かったのか考えるきっかけになると思います。

学生であれば実践の機会として企業インターンに行ってみるのも一つの手だと思います。なるべく一週間以上のものに応募してみましょう。しんどいと思いますがきっと当たり前を実践する難しさを実感してもらえるはずです。

知識を持っていたって意味がない

この本はビジネス上の事象について何が問題でどのように解決案を導くかという思考過程が具体例を用いて詳しく書かれています。

中にはフレームワークをつかって考えている部分もあります。しかしフレームワークや用語を覚えても何の意味もないと思っています。それは解き方を覚えただけです。

この本のあとがきにも同様のことが書かれていました。

新人コンサルタントが、ビジネススクールで仕入れたフレームワークを、考え方の本質をしっかり押さえないまま表面的に応用すると、相手をやり込めるディベートは一流でも、ズレやキシみを起こしギクシャクするだけだ。

私たちの年代程度ではまさにこんなことで溢れているのではないでしょうか。

知識を披露されてもチームの人間はすごいなんて思わないですよね。大事なのは他人に納得してもらえる思考の筋道を示せるかどうかだと思います。

でも何度も言いますが実践するのは本当に難しい。だからこそ実践して理論を見返して。そうやって論理的思考を身につけるためにこの本は必要なのかなと思いました。(新入社員の立場で申し訳ありません。)

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