書評「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」自分のキャリアを切り開こう

今回は廃業寸前だったUSJをトップまで押し上げた森岡毅さんの著書「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」という本を紹介します。

この本はマーケティングの入門書という位置付けでマーケティングとは何をしているのかが大変わかりやすく書かれています。

さらにマーケティングを通じて森岡さんのキャリアに対する考えも書かれています。私が初めて読んだビジネス書がこの本でしたが、私のこれからに対する考え方はこの本が元になっているように思えます。

この本をオススメしたい人
  • 自分のキャリアについて考え始めた就活生、ひよっこ社会人
  • マーケティングとは何か知りたいという人

森岡毅さんとは?

森岡毅さんとはマーケティングの専門家です。新卒でP & Gに入社されてマーケティングを専門とし、何社か転職されて2010年にUSJにスカウトされました。

当時大赤字だったUSJを現在のトップテーマパークまで押し上げる大成功を収めたのち、自ら会社を起こしマーケティングの専門集団である株式会社「刀」を創業されました。

この本が書かれたのはUSJを何としても立て直さなくてはいけない。そんな時の話です。

成功のカギは「正しく努力すること」

USJといえば今や日本トップのテーマパークとして知らぬ者はいない勢いですが、2010年以前は本当に経営に苦しんでいたようです。

昔のUSJの印象を私の親に尋ねると確かに消費者にウケは悪く、人気が無かった様子の一端が伺えました。

USJは一度行けば十分。飛行機墜落のショーのイメージしかない。

ではそんなUSJを森岡さんはなぜV字回復させられたかというと、努力を正しい方向へ導いたことが大きなポイントでした。

「消費者視点(Consumer Driven)」という価値観と仕組みにUSJを変えたことです。(略)

会社側のどんな事情もどんな善意も、消費者価値につながらないのであれば(消費者につたわらないのであれば)、一切意味がない。そう腹をくくった意思決定を出来る会社がConsumer Driven Company(消費者視点の会社)です。

これまでのUSJももちろん頑張っていたのですが頑張る方向がずれていた。業界で経験を積んで専門家になればなるほど素人の消費者とは真逆の感覚になってしまっていたようです。

ここをマーケティングによって軌道修正したことで成果をあげられたのです。

正しい方向を見つけるには「どこで戦うかを」見極める

では「消費者視点の会社」とは何か。

○○してほしい!

××があったら嬉しい!

お客様は神様ですからぜーんぶ実現します!!

のような消費者の要望全てを受け入れることによる価値提供を意味しているのではありません。消費者に選んでもらう理由となる価値を提供することこそ最大の使命です。

ではどんな価値を提供すればよいのか。それを考える上で重要な役割を果たすのがマーケティングです。マーケティングとは「どこで戦って価値を創るか」という戦略を立てるために存在するのです。

本の後半では具体的なマーケティングの考え方に触れながら、森岡さんがUSJで立てた戦略を元にマーケティングを学ぶことができます。

個人のキャリアだってまさに当てはまるじゃないか!

この本はマーケティングを学ぶ一冊目にふさわしい非常に明快な本です。しかし、それ以上に本を通して個人のキャリアを考える上で極めて重要な考え方を伝えていると感じました。

それは

「どこで戦うか」という戦略を正しく決定して努力する。

先ほども書いたことですが、これは企業の経営だけでなく個人にも全く同じことが言えると思います。

私たちはただ漫然と過ごしていてはいつまで経っても人から選ばれるような人間にはなり得ません。(昔のUSJがそうであったように)

どんな専門性(本では「職能」と呼んでいる)を身に付けるか、そしてその能力を発揮して相手に価値を届けられているか考えよというのがこの本の最も大きなメッセージだと感じています。

これから就活を始める大学生、社会人として働き始めて間もない方達に必ずお勧めしたい一冊です。

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